チェコアニメを築き上げた男、イジー・トルンカの代表作の長編人形アニメ「チェコの古代伝説」、遺作となった「手」、戦後初のカンヌでグランプリを獲った「動物たちと山賊」と、いずれもチェコアニメ史上欠かすことのできない作品ばかり集めたDVDが誕生しました。
「チェコの古代伝説」（1952年/80分）遠い遠い昔、チェコが建国した頃のお話です。
誇り高い表情、張り詰めた緊張感、トルンカの人形たちは本物の人間以上に様々な表情を見せます。
ラストの侵略者を迎え撃つシーンは、間違いなく鳥肌が立ちます。
チェコが生んだ最大傑作の大叙事詩。
この世界観と迫力に是非、触れてください。
1953年ベネツィア国際映画祭銀獅子賞
「手」（1965年/18分）トルンカの遺作となった作品。
誰かに監視される”恐怖”がこの作品の中にあります。
多くのトルンカ作品に見られた叙情的でファンタジックなシーンは一切ありませんが、この作品こそトルンカの代表作だという声を専門家からよく聞きます。
共産主義体制に対するトルンカの最後のメッセージだったように思えます。
「動物たちと山賊」（1945年/8分）夜明け前の静けさが、清々しい朝になるまでをゆっくりしたストーリー展開で話は、ユーモラスに進みます。
カンヌでディズニーを破り、チェコアニメ全盛期の幕開けとなった作品です。
1946年カンヌ国際映画祭トリック映画祭最優秀賞


○チェコの古代伝説　1952年/80分
監督 イジー・トルンカ　美術 イジー・トルンカ
○手　1965年/18分
監督 イジー・トルンカ　美術 イジー・トルンカ
○動物たちと山賊　1946年/8分
監督 イジー・トルンカ　美術 イジー・トルンカ

■音声内容：オリジナル
■言語：チェコ語
■字幕：日本語
■画面サイズ：4：3
■リージョンコード：リージョン２・NTSC（日本市場向）